後にも先にもちょっと珍しい、6機の人型ロボット同士の合体!
ストーリー性が高く、女性ファンも多かった、「六伸合体ゴッドマーズ」。
合体ロボで、「6機」って割と珍しい構成です。
3機合体が一番メジャーで、5機が次に多く見られます。
戦隊ものを個別にカウントすると、5機合体の方が多くなるかもしれません。
機体数が多くなることによって、単純に人物を多く考える業務量だけではなく、
搭乗する人物のキャラの立たせ方が複雑になるなど、ストーリー性の問題でしょうか、
さらには、合体機構の変化をつけにくい問題でしょうか、
合体ロボの元祖、「ゲッターロボ」が3機、その後に出てきた「コンバトラーV」が
5機合体だったからでしょうか、この数字の構成の占め方は、
もっと考証を深めても良さそうな議題かもしれませんし、
どーでもいい議題かもしれません。
合体の構成としては、
「5機合体」+ゴーディアンなどに見られる「マトリョーシカ系」の複合です。
さらに、同じ5機でも、右脚、左脚、右腕、左腕、胴・頭での構成は、
当時としては初めての試みで、後に戦隊ものの5機合体パターンに、つながっていきます。
(ゴッドマーズの頃の戦隊ものは、5人戦隊でも、3機合体だったが、
徐々に、5人が5機にそれぞれ乗り、合体するパターンになっていきます)
しかも、6機が人型ロボットからの合体なのも、構成としては珍しく、
後にも先にも、このゴッドマーズだけであると思われます。
合体ロボの素養(?)としても是非知っておきたいところですね。
アニメ作品内でも、合体シーンは前半では、毎回丁寧に放映されていますが、
ちょっと不満なのは、人が搭乗するロボットは、主人公が搭乗するロボット1機だけなので、
それぞれのロボットのキャラがほとんど立っていません。
個別のロボットがその個性をフィーチャーされた部分はなく、
主人公のロボで、歯が立たない → 6機バラバラで協力して戦ったけどダメ
→ 合体して必殺技でやっつけた、合体ロボ万歳!
みたいな構成はなく、主人公が搭乗するロボット以外は、
ほぼ「合体用員」といった感じの登場なのちょっとは寂しかったりします。
ストーリーがしっかりしていたので、ロボットの活躍に時間が割けなかったの
だろうなあ、と今見ると思われます。
今あらためて見ると、壮大なSF人間ストーリーと合体ロボットアニメを
何とか両立させようという苦心も見られますね。
目次
ロボットのデータ
・作品名:六神合体ゴッドマーズ
・デザイナー:亀垣 一さん
・大きさ、重さ: 50m、1050t
・動力源:反陽子エネルギー+五神の複合エネルギー
・材料:ボジトロニューム合金
・メインの武器:ゴッドファイヤー、ファイナルゴッドマーズ
・合体・変形の分類:人型ロボが変形、合体してさらに大きな人型ロボットになる
変形・合体機構のプロセス解説
中心部 ガイヤー:主人公搭乗機(合体後は見えない)
胴・太腿部 スフィンクス(合体後の頭部も収納されている)
右腕部 ウラヌス
左腕部 タイタン
右脚部 シン
左脚部 ラー
合体プロセス
1.スフィンクスの胴部が蓋が開くように開閉し、ガイヤーが納まり、
合体後の頭部が出る。
2.ウラヌス(右腕)・タイタン(左腕)の頭部、腕部が収納され、
スフィンクスとの接続パーツが出て、合体する。
3.シン(右脚)・ラー(左脚)の頭部、腕部が収納され、
スフィンクスの足の先に合体する。
これで、合体完了です。各機変形のデティールの表現はなく、
比較的シンプルな合体シーンになっています。
アニメ内では、ウラヌス・タイタンの合体後の内部機構の表現もされています。
作品紹介
・年代:1981年~1982年
・監督:今沢哲男さん
・製作会社:東京ムービー
・ストーリー概略
地球の侵略、破壊をもくろむギシン星から作戦用員として、
赤ん坊の時に送り込まれながらも、そのことを知らず地球人として育てられた
クラッシャー隊員(地球防衛隊の様なもの)の明神タケル(宇宙名:マーズ)は、
ある日、自分の宇宙人である素性と、
地球破壊の要請をギシン星の支配者ズールより知らされるが、地球を守る為に、
自身に備わる超能力と、地球破壊の為にタケルと一緒に送り込まれたロボット、
ガイヤーを使って、逆にギシン星人と戦う。
科学者であった、タケルの生みの親であるギシン星の両親が、
タケルの守護の為に、ズールには秘密で地球に送り込んでいた
五体のロボットとガイヤーが合体、ゴッドマーズとして、
ギシン星人、続いて、同じく地球破壊をもくろむマルメロ星人と戦った後、
一度は倒したはずのズールと、再度地球で戦う。
ギシン星で生き別れになった双子の兄マーグ、その副官ロゼたちと共闘し、
地球と、宇宙を守る戦いを繰り広げる。
壮大なストーリーと共に、男性・女性とも美形キャラ揃いなので、
ドラマ性の高さからも人気が現在でも高い作品です。
劇場版も放映され、さらに、原作となった横山光輝さんの「マーズ」もOVAで、
制作されています。
こちらは、ゴッドマーズとは違い、六神は敵で、マーズと戦う設定になっていて、
現代ではなかなか描かれないようなラストは衝撃です。
(ゴッドマーズと間違って、お子さまに見せないように注意、かもです)
現在視聴できる動画サイト
U-NEXTが見放題プラン内で見られます。
他、バンダイチャンネルも見放題プラン内で見られます。
VideoMarket、AmazonPrime、TUTAYA DISCUSはレンタルで視聴できます。
おもちゃ紹介
合体を楽しむ玩具としては、
・プラモデルの当時物
・「MODEROIDO」シリーズ プラモデル(グッドスマイルカンパニーさん)
・超合金魂シリーズ
になると思います。
当時玩具としても、そこそこ成功したので、当時物の超合金なども流通しています。
・中くらい:MODEROIDOシリーズが6000円前後から流通しています。
スタイル、合体後のポーズ可動などは良好ですが、
合体時に取り外しパーツが多かったり、ガイヤーが収納されなかったり
など、合体の再現性は少し足りていません。
・高い :超合金魂シリーズが2010年に発売されています。
在庫品、または中古品を手に入れる形になります。
こちらは、取り外しパーツの無い合体変形が実現されています。
アニメ中の様に、各機の手足が自然と収納されていくわけではないですが、
とても工夫されつつ、合体後のスタイル、可動も実現されている逸品です。
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バンダイ BANDAI 超合金魂 六神合体ゴッドマーズ GX-40 【中古】 価格:34,254円 |
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